中野ストロベリーファームでのいちご栽培において、この時期メインとなる仕事が苗づくりです。
苗の良し悪しは、いちごの品質と収穫量、つまり結果に直結しますので、美味しいいちごを生産することに、(ほぼ)命をかけている私といたしましては、人生においての最重要課題に取り組んでいる期間であります。
先に述べましたとおり(記事:いちごの前の手入れに軽井沢へ)当園では、モナコやイタリアのコモ湖あたりとも勝負できるセレブの避暑地である軽井沢にて苗を育成しておりますので、自宅から育成場まで、道のりにして約60km強を、サラリーマンさんの通勤よろしく日参し、セレブなお苗様のお世話をさせていただいているしだいでございます。
最近はやりの在宅ワークは絶対に不可能な業種でございます。
霧に覆われた早朝の幻想的な風景が続く、育成場までの道を走っていると、若い頃に傾倒していた片岡義男さんの小説を思い出します。
彼の小説に登場する人物が、よくこの辺をオートバイで走っていました。
私もよくオートバイで走りました。今は軽トラでよく走っていますが。
そんな景色のなかに身を置くと、それらしい文章が頭に浮かんできたりします。
「早朝の・・・・・・。」
また次回にします。
※いまもオートバイを数台(本当は結構な台数、、)所有していますが、あまり乗らなくなってしまったので、すっかり旧車コレクションのようになっています。
いちごカフェができたら展示しようかな~。
さて、苗づくりについてですが、当園では、最近主流になりつつあるポット育苗ではなく、大地に直接植える方法で苗の育成をしております。
しっかりと土づくりをした畑に畝をつくり、そこに親苗を植えます。
しばらくすると、親苗からランナーという細長い茎が伸びてきます。
匍匐枝(ほふくし)というのが正式名称らしいのですが、通称のランナーで業界における市民権を独占している状況ですので当園でも、ランナーで呼称を統一いたしております。
その、ひっそりと匍匐前進しながら、そこそこのスピードで伸びてくるランナーを、程よいところでペーパーピンと呼ばれる紙製の逆さU字をしたピンで地面に固定すると、そこから根が出てきて、新しい苗へと成長します。偉大なる自然です。
この作業を繰り返し、新しいセレブ苗をどんどん増やしていきます。
最終的に数万株まで増やします。
かなり地味な仕事なのですが、最近は、私的ベストバイ2021上半期に輝いたAirPodsProで音楽やラジオを聴きながらやっています。
ふと思ったのですが、大自然の中で作業をするうえで、AirPodsProに搭載された強力なアクティブノイズキャンセリング機構は必要なのだろうか?と。
集え若人!大自然の中で共にノイズを消そうぞ!(←ボツ)
その他、いちごの苗の様子やハウスの建設状況など、Youtubeにて動画公開中です。
「群馬県藤岡市のいちご園 中野ストロベリーファーム YouTubeチャンネル」
是非ご覧ください!