こんにちは「やよいひめ」です。
少しだけ自己紹介をさせていただきます。
いちご界のスーパースターである栃木県出身の祖母「とちおとめ」と、群馬県出身の素朴な祖父「とねほっぺ」が出合いました。
私の好きな映画に例えるならば「ノッティングヒルの恋人」になるでしょう。
ジュリア・ロバーツ演じる有名ハリウッド女優とヒュー・グラントが演じる平凡な男性が出合い、恋に落ちるストーリーです。
映画との相違点としては、ジュリアとヒューは偶然出会い恋に落ちたのですが、祖父「とねほっぺ」と祖母「とちおとめ」は確実に政略結婚であったと思います。なにしろ植物ですから。
そんな二人(?)の間に生まれたのが、母「やよい」です。
母「やよい」は、父「べにほっぺ」と結ばれ、群馬と栃木のクオーターとして、私「やよいひめ」が誕生いたしました。
2005年に出生届ならぬ品種登録がされましたので、今年で16歳になります。
今は長野県の軽井沢に住んでいますが、9月には群馬県藤岡市に引っ越す予定です。新築の家に。
これからもよろしくお願いします。
さて、、、。
上記のような素性のやよいひめを作っておりますので、私からも少しお話させていただきます。
やよいひめの特徴を色々な方が色々お話をされていますが、生産者の私が思うに、じつに”いちごらしいいちご”だと思っています。
形も味もです。
甘味と酸味が8対2くらいでバランスされており、果糖の甘味8に2の酸味が爽やかさを添えていますので、飽きることなく何個でも食べられてしまうと思わせる味です。
そして、何よりもやよいひめの美味しさにおいて特筆すべき点は、香りにあると思っています。
完熟いちご特有の、えぐみを連想させる香りがほぼありませんので、口に含むと新鮮な香りが鼻に抜けていきます。
ここで、生産者である私がいちごを食べて一番美味しいと思うシチュエーションを紹介いたします。
時期的には、収穫最盛期の2月くらいでしょうか、前日少々飲み過ぎてしまったかなと軽く自覚する感じの体調で、早朝、収穫のためにハウスへ行き、今日のいちごはどうかな?と口にするときのいちごです。
究極の獲れたて新鮮完熟いちごを、脱水症状気味の身体で摂取しますので最高に美味しいです。
「酔い醒めの水は甘露の味」ということわざがありますが、まさにそれです。
私的には「酔い醒めの獲れたていちごはやよいひめ」です。ちょっと何言っているのかわかりませんが。
観光農園を始めようと思ったきっかけも実はその辺にあったりします。
当園はJAへの出荷がメインですので、自分の作ったいちごを食べてくれている人を直接見ることはありません。
たまに友人が遊びに来てくれた時に、ハウスでいちごを食べてもらう事があるのですが、皆さん美味しいと喜んでくれます。
家族で来てくれた人は、大人も子供も素敵な笑顔でいちごを食べてくれます。
そんな姿を見ると、心がジーンとします。
うまく表現できないのですが、熱い何かがこみあげてくる感じです。
軽井沢まで通ってよかった~と、心から思います。
今回チャレンジする観光農園は、正直いってあまり利益は出ないと思っています。
いちご狩り用ハウスもそうですが、お客さんに喜んでいただけるよう施設にも相当お金をかけたので(笑)
私の目標は、こんな美味しいいちごを作れるなんてすごいね~と、褒めてもらうことです。
と言いつつも赤字では困りますので、営業努力はしますけどね。
長雨続きでちょっとだけレイニーブルーになっていましたが、私の観光農園にお客さんがたくさん来てくれる事をイメージしていたら猛烈にやる気がわいてきました。
頑張って苗の手入れをします。
遅れ気味の苗の手入れ以外の懸念事項としまして、くどいようですがスタッフ増員計画です。
友人からの提案にあったように普通に募集すれば早いのでしょうが、普通では楽しくないので運命的な出会いに賭けてみようと思います。
遅刻しそうになって食パンをくわえたまま走っている候補者(男女問わず)と、路地の角でぶつかってしまう感じのやつを待ちます。
若人よ!食パンくわえて走ろうぞ! (← 危険なのでボツ)